姿勢のクセ=性格のクセかも?

 ふと鏡に映った自分の姿に、こんなふうに思ったことはありませんか?

「猫背気味かも」
「なんか右に傾いてる?」
「姿勢が悪いって言われたけど直らないなあ」

鏡に映る猫背の姿勢にがっかりする女性のイラスト
変わりゆく体にはどんなサインがあるのかな?

  

でも、ちょっと待ってください。
その姿勢、もしかしたら体だけの問題ではなく、あなたの“心のクセ”からきているかもしれません。

 

私が施術をしていると、「この姿勢には、この人の気持ちや感情が出てるなあ」と感じることがよくあります。

たとえば…
・いつも肩をすぼめている人 → まわりに気をつかって生きてきた方
・胸を張りすぎている人 → 自分を大きく見せようとしてがんばっている方
・頭が前に出ている人 → 焦りやすく、いつも先のことを考えている方
・左右で体重のかけ方が違う人 → 気持ちの偏りを抱えている時期かも

 

これ以外にも、人間関係でモヤモヤしている方なんかも、頭や身体に触れることで分かる情報量っていうものは多いように感じています。

 

姿勢に隠れている“心のクセ”

もちろん、姿勢が悪いからといって性格が悪いわけではありません。
でも、性格のクセ(思考のパターンや行動の習慣)が、体のクセとして出てくるというのは、想像以上に多いのです。

 

姿勢は、その人の内面が自然にあらわれる場所。
そしてそれは、「無意識のがんばり」や「繰り返してきた思考のパターン」でもあります。

たとえば…
・人の期待に応えようとしてきた人ほど、胸が内側に縮こまる姿勢になる
・常に周囲に気を配っている人は、首が前に出たり、左右非対称のバランスになりやすい

 

人の目を気にしすぎる性格は、体の緊張としても現れます。
気になる方は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
人の目が気になる…それ、体の力みからかも?

 

姿勢を整える第一歩は“気づくこと”

そんなとき、ただ「姿勢を正そう!」と力で直すのではなく、
「わたしって、こうやって頑張ってきたんだな」って気づいてあげることがとても大切です。

 

「頑張らないといけない」と思い込んでしまう方には、こちらの記事もおすすめです。
“頑張らないといけない”って、誰が決めた?

 

姿勢を変えること=自分に優しくなること
まずは、体の声に耳を傾けてみませんか?

 

姿勢のゆがみを、自分のがんばりの“しるし”として見てあげる

たとえば…
・背中を丸めていたら、「疲れてるよね」って認めてあげる
・無意識に力が入っていたら、「ゆるめていいよ」と声をかけてみる
姿勢のゆがみを、自分のがんばりの“しるし”として見てあげる

 

姿勢のクセは、性格のクセ。
それを否定するのではなく、受け入れて、やさしく整えていくこと。
それが、あなた本来のバランスに戻っていく第一歩になるんです。


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