最近、「脳の仕組み」に関する情報が注目されています。
なかでもよく耳にするのが、「脳は3重構造になっている」という考え方。
それはつまり、わたしたちの脳の中には、
本能・感情・理性という3つの層（レイヤー）が重なっているということ。
体が疲れているのに気持ちが焦って眠れない。
理性ではわかっていても、つい感情が爆発してしまう。
こうした“こころと体のちぐはぐ”は、まさにこの3重構造のバランスが崩れているサインかもしれません。
3つの層で動いている「脳」というチーム
脳は、進化の順番にしたがって積み重なってできています。
そのため奥から外に向かって、それぞれちがう役割を持つ層があるのです。
・脳幹（のうかん）：命を守る本能のシステム
・大脳辺縁系（へんえんけい）：喜怒哀楽を感じる“こころ”の部分
・大脳皮質（ひしつ）：言葉や思考、理性をつかさどる場所
この3つがうまく連携していれば、気持ちよく暮らせます。
でも、どれかに負担がかかりすぎると、体や感情にズレが出てくるのです。
たとえば…
・本能が「疲れたから休んで」と言っているのに、
・感情が「でも周りが気になる」と反応し、
・理性が「とにかくやらなきゃ」と自分を追い立てる。
こうして心と体のバランスが取れなくなることがよくあります。
人間だけが抱える“ズレ”の苦しさ
実はこの3重構造は、他の哺乳類にも共通しています。
犬や猫にも、命を守る本能も、感情も、ある程度の理性もあります。
ただ、人間は理性をつかさどる「大脳皮質」だけがとびぬけて発達している。
これが、人間を人間たらしめている特徴でもあり、
同時に、“考えすぎてしまう”悩みの正体でもあるのです。
理性でコントロールしようとして、
感情や本能の声を押し込めてしまう。
すると体が疲れたり、気分が落ち込んだりする。
そんな経験、思い当たる方もいらっしゃるかもしれません。
「考えすぎ」に効くのは、からだからのアプローチ
理性だけに頼って生活していると、
どうしても脳のチームワークがうまくいかなくなります。
そんなときにこそ、必要なのが、体を通して整えていくという方法です。
とくに「頭」は、脳のすぐそばにある場所。
やさしく触れてゆるめてあげることで、
脳全体にやわらかい影響を届けることができます。
「呼吸が整った」
「なんだか頭が軽くなった」
「感情がスッとほどけた気がする」
そんな変化が、“考えすぎ”に偏った脳にとってのリセットボタンになることもあるのです。
では、わたしたちの中で本能・感情・理性はどう動いているのか？
ここまで、脳の3重構造についてご紹介しました。
でも、もっと身近にイメージできると、日常でも役立ちそうですよね。
そこで、次回の記事では――
脳の中にいる「3人のキャラクター」たちをご紹介します。
その名も、「脳の三銃士」。
本能で動く“ノーカン”、感情をあやつる“ベンケイ”、理性の司令塔“ヒシツくん”。
3人がどんなふうに日々の暮らしに関わっているのかを、
わかりやすく楽しくお届けします。
あなたの“こころ”と“からだ”のヒントになるかもしれません。
どうぞ、次回も楽しみに♪
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この記事は、京田辺市の整体院「セルフコントロールサポート整体院」が、
“頭の整体”というやさしい施術を通して、ごきげんに暮らすためのヒントとしてお届けしています。