前回のブログでは、
縄文・弥生時代から始まった整体についてお話しました。
ご覧になられましたか？
→ 縄文・弥生時代から始まった整体
今回はその続きとして、江戸時代の暮らしや武術の中に根づいていた“整える”という知恵にふれてみたいと思います。
江戸時代といえば、日本独自の文化が花ひらいた時代。
医学の世界でも、オランダから伝わった「蘭方医学」が登場し、西洋の考え方が少しずつ取り入れられていきます。
でも一方で、庶民のあいだでは、人の手で体を整えるという“暮らしの知恵”が当たり前のように存在していたようです。
たとえば、腰をさすったり、肩をとんとん叩いたり。
「手あて」や「揉みほぐし」は、医療というよりも日常の中のケアとして自然に行われていました。
お医者さんにかかれない人も多かった時代。
だからこそ、自分の体を守るのは自分たちの手と知恵だったのです。
また、この時代は武術の世界でも、「体の使い方」や「気の流れ」などが重視されるようになります。
柔術の師範が弟子の体を整える…そんな場面も記録として残っています。
つまり、戦うための体を整えることもまた、整体的な視点のひとつだったのです。
禅の修行や整体法の源流とされる「導引（どういん）」なども、この時代に盛んになります。
それは単なるリラクゼーションではなく、生き方そのものを整えるための「体へのアプローチ」だったのかもしれません。
今のような整体院はまだ存在していませんが、
体と心はつながっているという感覚は、すでにこの時代の人々の中にあったのではないでしょうか。
病気になってから「治す」のではなく、
日々の暮らしのなかで、自分のバランスを整える。
そんな考え方は、現代を生きるわたしたちにも通じるものがあるように感じます。
整体は「特別な施術」ではなく、
昔から大切にされてきた“整えるという暮らし”のひとつだったのかもしれませんね。
この記事は、京田辺市の整体院「京田辺セルフコントロールサポート整体院」が、
“頭の整体”によって自律神経のバランスを整え、心と体のごきげんな毎日をサポートするヒントとしてお届けしています。